風が強く吹いている第10話『僕たちの速度』のあらすじ・感想、
あと細かいところの解説になります!
Contents
画像はすべて、アニメ9話内のものです
医師の診察の結果は、過労、貧血を起こしてるとのこと。
ただ、気絶ではなくて寝ているとのこと。
カケルと王子がそれぞれ自分が心配かけさせてるからと落ち込むと、
ニコチャンは「全員何かしら心当たりがある」と言う
練習、食事の世話、更に記録会エントリーとか事務的な手続きは
全てハイジに任せていた
神童「監督件コーチ兼マネージャー件寮長…」
明日の練習は何とか自分たちでという話や
食事は当番制にしようという話も出ていた。
そんな中、解決できなかったのがカケルと王子の関係性だ
カケル「不安を口にしただけ」
王子「それ僕にぶつけたのは迷惑な話」
カケル「迷惑かけたと思ってるんですよね」
これにニコチャンも怒り、
「ハイジが俺らに託したもの、無駄にすんじゃねぇ」と言う。
すると、「「それじゃ死んだみたい!」」とハモる2人
「気が合うじゃないのか?本当は」というニコチャンだ
深夜、王子はいつも通り漫画読みながらルームランナーへ
真下の階のカケルは「それじゃダメだって王子さん」と呟くが…
ハイジさんは無理をしてしまうのではという双子らの計らいで、
食事だけ用意して、ドアをあかないようにするなど監禁。
困ったのは代理のキャプテン。
年長者で経験者のニコチャンに話が回るも
「人の面倒見れるほど余裕はない」
ユキは「俺は今でも箱根行けると思ってない」など、話が難航
巡り巡ってカケルに話がいく
カケル「俺はいいですけど…俺優しくないかもしれませんよ」
すると王子以外全員がカケルにわいわい話しかける場面が…
朝練、カケルは初めて王子と付き添う
王子「ハイジさんと一緒にしなくていいのに」
カケル「放っとくと遅れる。みんなの努力が無駄になる
ふざけないでちゃんと向き合ってください」
王子「…子供のころから早かったの?やっぱり天才だったんだね」
カケル「そんなことは…」
王子「なら、僕の速度で話してよ」
朝練が終わると、王子は真っ先に漫画へ。
王子「今日の発売の雑誌は今日読まないと」
カケル「着替える方が先です」
王子「鮮度が命なんです!」
カケル「はぁ!?」
そこへハナちゃんが大量の野菜の差し入れをもってアオタケへ。
双子らが頼んで、料理をしてもらうも…
焦げた料理に色がおかしくなっている野菜、
八百屋の娘がまさかの超絶料理下手だった!?
トイレにはあっという間に行列ができているが、
カケルと王子だけはなぜか「美味しい」と感じるようだった
夕方になり、ハイジの部屋のドアを開ける双子。
ところがハイジの姿はなかった。
なんと窓を封鎖しておらず、しかも1階なので
やすやすと脱走できた模様ユキ「お前らに任せたのが悪かった」
カケルはジョギング中に、
散歩に連れたニラとお医者さんにお礼を言うハイジに出会っていた
公園のベンチで、今朝の出来事を言うとハイジは
「屁理屈では勝てないさ」と大笑い、その後「屁理屈ではないが」とも
カケル「あのままでいいんですか
初めてちゃんとみましたけど、フォームも何もあったもんじゃない」
ハイジ「初めてちゃんと見たんだな」カケル「・・・」
ハイジ「責めちゃいないさ お前にはお前の問題があったからなぁ」
少し間を空けると、諭すような口調になった
ハイジ「向こうは君を見てたよ いつこっちを向くんだろうって」
ハイジ「前ばっかり見て…
王子だけじゃない みんなカケルの後ろを走っている
カケルが振り向かない限り、その位置からみんなが見えることは無い
誰がどこをどんなふうに走っているのか」
カケルには、この前観戦した記録会の光景が頭に浮かんでいた
夕食は1日ぶりのハイジの食事
朝のハナちゃんで地獄を見た面子は泣いて喜んでいた。
その後、王子の部屋にカケルがやってきた!
「オススメの漫画貸してくれないか?」
「・・・恋愛ものでいい?」
カケルは借りた漫画を読みつつ
ルームランナーで歩きながら漫画を読む王子を観察していた
「・・・それだ!!」唐突にカケルは叫んだ
次の日の朝練だ。
王子「バカにしてるでしょ」カケル「本気です」
カケルの手には見開いた漫画が、しかも王子の目線に入るようにしている
ハイジが先導し、カケルが後ろ向きで走りながら
王子の目線の先に漫画を開く
カケル「ルームランナーに乗っている時は、
漫画が前にあるから自然と目線が前に行く
すると背筋が伸びて重心が前に向かう」
ゾンビみたいだった動きに少し改善がみられる
王子「だったら、ページもめくって、それから…」
王子はおもむろに前髪を結ぶ。すると…
カケル「全然違います!」ペースが上がった
王子「前髪あげると前が見えるものなんだね」
ハイジ「…何を見てたんだ 今まで」
河川敷に到達、そこでもカケルの指導が入る。
カケル「目の前に漫画があるイメージで走って下さい」
顔はあがった!だが…
手の動きが体の前方部を彷徨っているのが改善されない!
じっと見つめていたアオタケのメンバーだったが
双子「そうか、漫画を読むときの!」
カケル「走る時も漫画を読む位置で固定されてる」
ユキ「改めて考えるとあれでよく走れてたな」
カケル「短距離選手じゃないので、無理に大きく振らなくていい
ただ、固定は改善したい」
色々試した結果、漫画を持たせて走ると
腕を前後にひくようになった
カケル「早く部屋に帰って読みたいな!そういう気持ちで!」
指導は続く
ハイジ「顔色よくなったな」
ニコチャン「食ってるよ 余計な手間かけさせたくない」
ニコチャンも無理なことはしなくなっていた。
ところで、カケルと王子のことも狙って野放しにしたのか尋ねると
ハイジ「まさか 王子のフォームはいざとなったら強制させるつもりだった
ただ、それが王子の”モノ”になるのかは分からなくて…
まさに怪我の功名です」
その後、寝食をともにするくらいまで急接近する2人
ストレッチ、漫画を一緒に同じ速度で漫画を読み、
王子がルームランナーを使うときは漫画を読ませていた
やがてまた記録会の機会がやってきた。
寛政大からは、王子とカケルが出場。
カケルは残り1周を13分30秒で通過、
ラストスパートが決まれば14分30秒を切れるペース!
バックストレートでぐんぐんペースを上げる!
その時、王子が視界に入った
疲れで徐々にフォームが歪み、視線が下がっていた。
カケルは王子に追いつくと減速し、王子に伴走!
どよめく競技場内をよそに
「王子さん!前!前向いてください!!」
自分のことよりも王子が気になっていた!
王子「うるさいな…僕のこと大丈夫だから、いきなよ!」
カケルはゴールしてからも王子のことを気にして振り返っていた
今までは見られなかったことだ。
やがてアオタケメンバーから
「これいけるだろ、王子さん」「ラスト!!」
王子が必死にゴールラインを超えた
そのタイム『29分26秒26』
ついに30分を切ってきた!
王子「騒がないで、まだまだだから」
カケル「まだまだいけます!」
王子「うるさーい!」
そして、30分の壁突破を記念して、胴上げ開始
周囲の困惑と王子の悲鳴をよそに
笑顔で祝福した。
走力は全然違いますが、似てるところはあったのですよね
・あまり人とコミュニケーションは取りたがらない
・一つのことにそそぐ情熱が凄い!
2人ともコミュニケーション面では控えめなキャラクターなので、意外と感覚があったりします(あの見た目の料理が美味しいという2人は完全に同質(笑))。そしてカケルは走りで、王子は漫画にかける情熱が凄まじいのですよね。
そのカケルが人を導くことに情熱を注ぎ、王子が少しでも走るほうに情熱を注ぐ…これでようやくいい化学反応がチームに置きましたね。
カケルも漫画を通じて少しずつ心の交流を図り、王子も少しずつアスリートになろうとしています。そして終盤の記録会のカケルの行動!自分のタイムのみに固執していたカケルの姿はなく、王子を見ながらの走りに…
あそこまで他人を考えるようになったことはカケルにも大きな成長です。ハイジさんが思うチームになってきたのではないでしょうか?
そのハイジさんの諭しも良かったですよね。
「カケルが振り返らない限り、その位置からみんなが見えない」
高校時代は早かったけど、孤独になっていたカケル。
そしてカケル自身も「一人だけ早くても」と言いつつ、周囲のことを考えていなかったのですよね。ハイジさんからの思いをしっかり受け止められるようになりました。
記録会も良かったですよね。
カケルは結果的にオーバーワークを免れて、
本気で走れば5000m14分半を切れるところまで状態が上がりました。
王子も前よりは見れるフォームになって、タイムが縮まってきました。
(何周も遅れたり、他校になじられりしながら続けていた甲斐ありましたね…)
カケル「まだまだいけます」
王子「うるさーい!」
ここ、ほんとすこです。
自己ベストを出して喜び合う雰囲気もいいですね。
5㎞29分26秒とやっと市民ランナーの遅いあたりのタイムですが、しっかり過程を見ているアオタケの面々はしっかりと称賛します。
『素人の半年での箱根駅伝予選突破挑戦』、どうしても無理はあるのですが、理屈も感情もうまく落とし込めるように作られていて、製作スタッフの作品への愛も感じますね。
さてついにチームとして機能し始めた寛政大陸上部は、次回の記録会から記録ラッシュとなりそうです!
次回の「こぼれる雫」…雨と良い涙になるのでしょうかね??
ところで気になったのは、ハイジさん倒れたあと、原作では食事は分担制になったのですが…
結局誰も料理ができない、まさかのハナちゃんのメシマズ設定ともあり、ハイジさんが結局料理は全面担当のまま?
負担大丈夫なのかなと心配ですが、人間関係やチームの方向性など精神的に特にストレスになる部分が解消されれば…まあ何とかなるのでしょうか?
根っからの箱根駅伝ファンなので、
どうしてもアニメでは描き切れないルール的なところや
実際の状況・実態を
Q&A方式で解説していけたらと思います。
A.・・・東海大記録会?
難しいですね(苦笑) ほぼ何も記載がなかったです。
運営の人のジャージの色からすると、もしかすると東海大記録会かも?
でも難しいですね。
A.実は箱根予選標準切りを狙うチームだとよくありますよ~
カケルが王子と実際の大会で付き添うシーンがありましたが、目的によってはそういうこともあります。
ペースメーカーの役割を担うということはあります。
特に箱根予選の標準切り(5000m16分半以内、10000m34分以内を10名以上)を狙う場合、
そのチームのエース選手がペースメーカーをして、アシストすることはよくあります。
有名なランナーでは、川内優輝選手がそうしていたことがありますね。
公務員ランナーとなる前は、実は学習院大に所属。
特に川内選手が4年生の時の学習院大は長距離部員が12名。
箱根予選に出場するにはギリギリだったのですよね。
毎週のようにPMとして記録会に出場、
締め切り2週間前に10名揃えたことがあります。
アニメ内ではどうでしょうかね。チームのことを考えるようになったカケルが本格的に役割を担うかどうか。それとも、自分の走りを優先させるか…次回以降どう描くが楽しみです。