ウマ娘新アニメーション、
ROAD TO THE TOP 第2話「栄光の舞台」が、公開されましたね。
本編が公開され、そのハイクオリティ差に、とても感動した競馬ファン・ウマ娘ファンは多かったのではないでしょうか。
また、史実の競馬から、多くの元ネタ・小ネタが細やかに取り入れられています。
特に、知っておくと、エモいなぁと思うところを、中心に元ネタをまとめていきます。
Contents
今回は、アニメに出てくるシーンの、順番で元ネタ解説していきます。
※ネタバレも含むので、先に視聴をオススメします。
早朝からトレーニングを行っているアヤベさん。
実際の競走馬のアドマイヤベガは、結構気性が荒かったそうで、早朝など、他の馬と重ならない時間帯に、調教を行うことが多かったそうです。
皐月賞は、オペラオー・トプロが首位争いをする中、アドマイヤベガは6着に沈みます。劇中で本人が言っているように「体調不良」が原因でした。
皐月賞の1週間前から、極度の食欲不振に陥り、マスコミへの公開調教も一日遅れて行ったそう。競馬ファンにも知れ渡っていましたが、評価は真っ二つ。
「体調不良ではGⅠはきつい」「調教を行える程度には動けている」と推す人推さない人で分かれていました。それでも、鞍上が前回ダービーを制した武豊騎手、超良血馬ということで当日は一番人気。
でしたが、パドックで発表された馬体重が、前走の弥生賞から-12kgということで、青ざめるファンも多かったそう。結局、進路が開かなかった場面もありますが、最後の末脚は残っていませんでした。
なお、1話のレース前に、体調不良に陥ってるシーンが見当たらない…と思いきや、実は食が細くなっているシーンがありました
ウマ娘内で、定番の”にんじんハンバーグ”を頬張るトプロさん、また向かい側にいるウマ娘たちも、割とボリュームありますよね。
それに対して、
アヤベさんは、おぎにり一つでした。何気なく流れていたシーンですが、体調不良で食欲不振になっている様子が描かれていました。
朝練の後、アヤベさんは左脚にテーピングをしていました。
競走馬のアドマイヤベガは、生まれつき左前脚が、内に曲がって生まれていたそうです。これは、母親のベガとそっくりだったので、遺伝と言われています。
調教やレースの前後の、左前脚のケアは欠かせませんでしたが、左脚の怪我には度々苦しめられることに。最終的にも、左前脚に繋靭帯炎を発症したことで、競走馬としての引退にもつながっています。
一方、調子よく皐月賞に挑んだものの、3着となったトプロさんと沖トレーナー。レース映像を見ながら反省会を行っています。
トプロ「集団の中に閉じ込められて、頭が真っ白になってしまった。もっと臨機応変に動けていれば…」
トレーナー「お前さんは不器用だからな
・直前の雨で芝の状態が良くなかった
・元々小回りな中山競馬場は、ストライドの長いお前さんには不利
・結果的に、いつものお前さんの走りが全くできなかった」逆に言えば
・本来の走りが、完全の走りができれば、誰にも引けを取らない
・王道の走りがある、それを貫こう」
1話でも触れましたが
ナリタトップロードは特徴的な長いストライドで軽快に走る競走馬でした。良馬場で、大回りのコースで、持ち味を生かせる走り方をしていました。また、切れ味勝負より、長く良い脚を使う方展開が、勝利へつながっていました。
逆に、皐月賞が行われた中山競馬場のような小回りコースだと、コーナーで動きが悪くなってしまい、中々伸びてこないことがありました。
さらに、皐月賞当日に雨が降っていて、馬場がぬかるんだ状態になっていて、トップロードの走り方だと、中々力が発揮できない状態。
加えて、勝負どころの第3コーナーで、馬郡に囲まれてしまい、抜け出したものの、長く良い脚を使う展開にならなかったことも、勝敗に響きました。
とはいえ、トレーナーは、展開次第では、十分に日本ダービーでは、チャンスがあると踏んでいました。
皐月賞を制したオペラオー。相方のドトウちゃんと、相変わらずのトレーニングです。
その後、取材陣の姿を見て、萎縮気味のドトウちゃんにオペラオーが声を掛けます
オペ「今のうちに、慣れておくといい。
キミもいずれ、期待と歓喜を一心に浴びる存在になるのだから」
テイエムオペラオーとメイショウドトウは同世代で、最終的にライバルとなる存在です。”最終的に”としたのは、このクラシックの時点では、メイショウドトウはまだ目立っていなかったからです。
とはいえ、アニメウマ娘でのオペラオーは、単に自信家で実力があるだけでなく、眼力もある設定になっていています。練習パートナーとして、選んでいるのも、将来性に期待をかけているのですね。
実際、翌年になって、メイショウドトウは一気に力をつけて、GⅠ戦線でテイエムオペラオーと鎬を削っていくことになるのですが…アニメ内はそこまでいかないかな?
アニメ内のアヤベさんは、新月の夜に一人でキャンプをしに行っています。
その理由は、“新月の夜には、あの子(生まれてこなかった妹)の存在を近くに感じるから”と話します。
・小さいころから、不思議な感覚があった
・走るときに感じる輝くような喜びと興奮
・走り終えた後のどうしようもない寂しさ
・私とは違う、中に別の人がいるような感覚・のちになって、本当は双子の妹がいたと聞く
・生まれる前に、どうしても一人しか生き残ることができなくなり
・結果、私の方が生き残った・私の中にいる別の誰かは、私の代わりに犠牲になった妹だ
実際の競走馬アドマイヤベガは、もともと双子です。母親のベガ受胎時には、双子であることが確認されています。
しかし、競走馬の世界では、双子は大成しないと言われています。一人分の栄養を二人で取り合ってしまい、馬体が小さくなるなどがあげられます。また出産時の母体にも、非常にリスクが伴うのもあるそうです。
そのため、かなり早いうちに、弱っていた片方の受精卵を堕胎させたそうです。残ったほうが、アドマイヤベガとして生を受けました。
ウマ娘内でのアヤベさんは、そのことをかなり重く受け取っている設定になっています。特に走ることに関しては、子供のころの体験があり、妹は間違いなく走るのが大好きな性格だと、強く確信しています。
アドマイヤベガと星の名前が入っているということで、星が見やすい新月の夜に、ソロキャンプを行い、”妹に近況の報告”を行い、次のレースに向けての、想いを強くしています。
トプロちゃんの、昼食シーン。2人のウマ娘が、一緒に食事をしています。
左はハルウララ、右はライスシャワーです。
ハルウララは、知ってる方多いと思います。現役時代に113戦しながら未勝利に終わった競走馬。ライスシャワーは1992年~1995年にかけて活躍した競走馬です。
なお、今回のトプロたちは、主に1999年のクラシックシーズンのお話。あまり関係がないような気もしますが、
公式サイトにも、主な登場キャラクターで掲載されているくらい重要なキャラクターとなっています。なぜこの2人が選ばれたのでしょうか。
①ハルウララ:実はオペラオーやトプロらと同世代
これは史実を調べてびっくりすること。今回主役のナリタトップロードをはじめ、99年のクラシックの世代と、ハルウララは同期なのですよね。
中央競馬で大活躍していたトプロらの面々と、地方の高知競馬場で走っていたハルウララと、史実での交わりというのは全くないのですが、ウマ娘では同世代で交わっているのですよね。
なお、ここではトプロちゃんと交わっていますが、ゲーム内のウマ娘では、テイエムオペラオーとハルウララが一緒に居残りトレーニングをするシーンがあります。
最終的に、GⅠ7勝して、当時の世界最高となる獲得賞金18億円ホースのテイエムオペラオーと、最弱の名馬と言われたハルウララが同世代なのも、何かの縁なのでしょうか。
②ライスシャワー:クラシックの成績がトプロと似ている!
ライスシャワーは、3000mの菊花賞や3200mの天皇賞春2度勝利し、ステイヤー(スタミナ豊富で、長い距離のレースに強い)の異名を持っていた競走馬。
クラシックシーズンの92年は序盤は目立ちませんでしたが、2400mの日本ダービーで、14番人気ながら2着になり注目を集めています。その後、夏にさらに成長し、菊花賞で初のGⅠ制覇を果たします。
ネタバレになりますが、これはナリタトップロードの成績に似ているのですよね。日本ダービーは2着、菊花賞1着と、この2つのレースに関しては全く同成績。
その後も、GⅡ阪神大賞典で2勝、天皇賞春は勝利ならずも3年連続3着の記録を出していて、長い距離でしっかり走れる競走馬でした。このあたりもあって、ウマ娘内での交流になったと思われます。
③ハルウララ×ライスシャワーのウマ娘内での交流
ゲームアプリウマ娘内では、ライスシャワーとハルウララが一緒に絡んでるシーンが結構あり、2人合わせて”ウラライス”と呼ばれ、このペアでのファンも結構いるんですよね。
ハルウララは、何度負けても、勝利を目指していたという史実から、超ポジティブな性格のウマ娘として描かれています。
対して、ライスシャワーは、GⅠ勝利の際に、本命馬の連勝記録を止めたことがあり、ややヒールの扱いを受けたことがあります。そのため、自分が人と絡むと不幸を呼んでしまうと、超ネガティブなキャラクターとして描かれています。
そのウララちゃんとライスちゃんが、一緒に交わると、中々ほっこりするようなイベントになったり…ここでウララ×ライスのペアで登場したのは、ウマ娘内での設定もあったと思われます。
そんな食事シーンの最中、「トプロ先輩」と呼ぶ後輩ちゃんたちが、登場します。
みんなで買ってきたというお守りをプレゼントし、
「ずっとトプロ先輩の走りに憧れていました。ダービー頑張ってください」「先輩なら、絶対勝てます!」
と、話しかけます。
名前が開かされていないウマ娘も、ここまでかかわってくると、たいてい何かしらの関係性があるウマ娘が多いです。
実際、史実で親子関係がある場合、ウマ娘内でも”運命的な何かを感じる”と、交流をかけることがあります。なので、手前の2人はおそらく元ネタの競走馬がいると思われます。
①お守りを渡した子は、代表産駒”ベッラレイア”
画像左側にいる子が、プレゼントのお守りを渡しています。これは、ほぼ間違いなく、ナリタトップロードの代表産駒であるベッラレイアだと思われます。
左耳に飾りがついているので、元ネタは牝馬。髪の毛の色から、黒鹿毛の競走馬。これはベッラレイアの特徴と一致しています。
ベッラレイアは、ウマ娘化しているウオッカやダイワスカーレットと強力なライバルと同期。その中、GⅡフローラステークス勝利し、オークスはハナ差2着、エリザベス女王杯3着などの実績馬。
名前が明かされることは、ないと思いますが、おそらくモチーフになっているのではないでしょうか
②前髪ぱっつんウマ娘は…インパーフェクトか??
もう一人、最初に話しかけてきたウマ娘も、おそらく元ネタとなった競走馬はいると思われますが、こちらは特定が難しい。
先のベッラレイア以外は、産駒での重賞勝利馬がいないのですよね。また、栗毛の牡馬という特徴も、条件戦で勝利した産駒で複数ヒットしてしまいます。
その中で、オープン戦を勝利した、ナリタトップロード産駒の栗毛の牡馬”インパーフェクト”なのでは…と思われます。
2歳時に、ラベンダー賞を勝利し、クラシック時には、父親ナリタトップロードが制した弥生賞にも参戦しています(結果は13着)。
生涯獲得賞金で上回るナリタトップロード産駒はいますが、オープン勝利と、父親と同じレースに参戦しているということで、インパーフェクトと推します。
※どちらにせよ、ここは憶測なので注意
いよいよ、日本ダービーになります。
トレーナーが皐月賞よりも、力を出せると言われていましたが、なんと当日一番人気に支持されます。
日本ダービー1999最終オッズ
1番人気 ナリタトップロード 3.9倍
2番人気 アドマイヤベガ 3.9倍
3番人気 テイエムオペラオー 4.2倍
4番人気 オースミブライト 8.4倍
皐月賞3着ながら、一番人気となったのは、以下の理由があったと言われます。
①長く使える良い脚が東京競馬場で活きる
これは1話でも、2話前半でも言われていましたね。皐月賞の舞台の中山競馬場は、小回りで最後の直線も310mと短い舞台。
対して、日本ダービー舞台の東京競馬場は、それよりは大回りで、最後の直線も525mとかなり長くなっています。
皐月賞の舞台よりも、日本ダービーの方がナリタトップロードの長く良い脚が使える長所が活きるのではと思われました。皐月賞3着も、1着オペラオーと僅差だったことも評価されています。
②きさらぎ賞1着弥生賞1着皐月賞3着は昨年と同じ
過去のデータと照らし合わせる予想もあります。ナリタトップロードの直近の成績は、きさらぎ賞1着・弥生賞1着・皐月賞3着です。
そして、実は前年のダービー馬となったスペシャルウィークも、まったく同じ成績で、日本ダービーに臨んでいたのですね。
このこともあったと思われます。
③渡辺騎手に勝ってもらいたいロマン派
もう一つロマン派の支持もありました。
それぞれの鞍上は
・アドマイヤベガ ⇒ 武 豊騎手
・テイエムオペラオー ⇒ 和田竜二騎手
・ナリタトップロード ⇒ 渡辺薫彦騎手
武豊騎手は言わずもがなのトップジョッキー。この時点ですでに通算1600勝をあげ、ダービーも前回のスペシャルウィークで獲得しています。
和田騎手は、この3人で一番若いですが、デビューの96年で重賞を勝利し、33勝を挙げ新人賞を獲得。GⅠも皐月賞オペラオーで獲得しました。
渡辺騎手は、94年デビューの若手ですが、98年までは重賞勝利もなくほぼ無名に近い騎手。ナリタトップロードで初めて重傷を勝利。日本ダービーで初GⅠ制覇なるかといったところ。
この世代が盛り上がったのは、トップジョッキー武豊騎手と、和田・渡辺騎手の若手の対決も盛り上がっていました。特に、実績的に少なかった鞍上渡辺騎手にも注目が集まりました。
なお、2番人気はアドマイヤベガ。前走6着が体調不良によるものとファンの中では知られていました。その中、当日の馬体重が、皐月賞から+10kg。
状態が戻っているということで、一気にオッズが下がり、2番人気とはいえ、ほとんどトップロードに並ぶ人気に。皐月賞1着のオペラオーが3番人気、2着オースミブライトが4番人気。
とはいえ、1番人気~3番人気が3.9倍~4.2倍で固まる中、4番人気は8.4倍、5番人気から10倍台なので、実質3強の評価でした。
いよいよ本番。ゲート入りが進む中、突如オペラオーが前説を始めます。
実際、この年の日本ダービーでは、何頭か競走馬が、ゲートインを嫌がっています。テイエムオペラオーもその一頭でした。
馬は、狭いところを嫌う本能があるので、GⅠ勝利するくらいの競走馬でも、こういうことは起こりえることなのです。
アニメ本編の1期でもセイウンスカイ、2期ではメジロマックイーンがGⅠレースですぐに入らないそぶりがあり、表現されました。
とはいえ、ウマ娘自体は、知能指数はおそらく人間とほぼ同じと思われますので、表現にはやや工夫がいります。
テイエムオペラオーは、名前から歌劇王由来のキャラ設定があるので、そのあたりの性格を活かした表現になったようです。
レースはテイエムオペラオーが8番手を走行、トップロードがすぐ後ろマークする形で9番手。アドマイヤベガは、14番手付近と後方に位置取りました。
最終的に3着となってしまったテイエムオペラオー。鞍上和田騎手が、直線前から仕掛けたのですが、早かったのですよね。
皐月賞は、落ち着いて最後の直線の末脚勝負で勝っていましたが、馬の故障リスクがあると怒られています。そのため、以前より早めで仕掛け始めるのは決めていたそうです。
ただ、ナリタトップロードが、背後ピタリマークしていたことに焦りを感じ、早くしかけたのが、伸びを欠いたそうです。
そのナリタトップロードは、少し早めもまずまずの仕掛け。長い直線の早くから、ロングスパートをしたかったところ、オペラオーに合わせるように仕掛けられました。
直線に入って、じわじわとその差を詰めて、残り200mを切ってから、逆転!一旦はトップに立ちます。
そのナリタトップロードを、驚異的な末脚でかわしていったのがアドマイヤベガ。
こちらは、1999年日本ダービー本映像です。
実際のレースでは、直線入り口では大外に持ち出していてアドマイヤベガは、ナリタトップロードとテイエムオペラオーの半馬身後ろほどにいました。
このあたりは、鞍上の渡辺騎手と和田騎手の、若手騎手の、ダービー初制覇をかけた熱い戦いを、より強調しているのでしょう。
そして、一瞬勝ったと思ったところ、さらに外から武豊鞍上のゴール直前の差し切り…この衝撃を、よりインパクトある表現にしたと感じます。
1着 アドマイヤベガ(武騎手)
2着 ナリタトップロード(渡辺騎手) クビ差
3着 テイエムオペラオー(和田騎手) 1.1/4馬身差
とはいえ、アドマイヤベガが先頭に立ったのは、最後50mを切ってから。本当に、ドンピシャのタイミングでスパート勝負に持ち込むことができたのですよね。
このクビ差勝利は、多くの関係者が
前年ダービーを制していた武豊騎手が
120点満点の騎乗をすることができた
そうとしか言いようがないと言われています。
この日本ダービーは、騎手にとっては一番特別な大会。この雰囲気に、天才ジョッキーと言われた武豊騎手も、中々勝てませんでした。
前年の1998年、スペシャルウィークでついにダービー獲得しましたが、これが10度目の挑戦でした。この時は、直線であっという間に他馬を置き去りにして5馬身差の圧勝でした。
これで、天才武豊騎手が、ある程度勝利の仕方をつかまないはずがありません。
このダービーでは、後方に控え、テイエムオペラオーの和田騎手とナリタトップロード渡辺騎手が、早めに仕掛けているのを、少し見送ってから、動いています。
前年ダービーを獲っていたからこそ、早めに動かず、アドマイヤベガの切れ味を、最大限活かせたのではないか…。
ナリタトップロードの渡辺騎手はほぼ満点だったのに対して、アドマイヤベガの武豊騎手は、120点の騎乗をした…。その差が、最後のクビ差となったと言われています。
また、アニメ内でのアヤベさんについて、
生まれてこれなかった妹のために、日本ダービーを勝ちに来ていましたが…
勝たなきゃ…勝ちたい!この2人に!!
目の前で繰り広げられる勝負に、純粋に勝ちたいという思いが加わりました。ウマ娘内では、この心情の変化も、勝利の機運をもたらしたのではと思います。
僅かクビ差で2着となったナリタトップロード。
現実を受け止めて、悔し涙があふれてきました。そして、最終的には号泣へ…。
実は、この号泣も、史実の元ネタがあります。
ナリタトップロード鞍上の渡辺騎手が、あまりの悔しさに号泣していたことが元ネタになっています。当時のテレビ映像でも、検量場で涙が止まらない様子が残っています。
ジョッキーなら、誰しも、喉から手が出るほど欲しい”ダービージョッキー”の称号。一瞬もらったと思った刹那、あっという間にアドマイヤベガ鞍上の武豊騎手にもっていかれたのですから、致し方ないのかもしれません。
そんなナリタトップロードに、沖田トレーナーが心の声で呼びかけます。
力は出し切った。よくやったぞ。
この声掛けも、実際にあった出来事。あとわずかでダービージョッキーを逃した渡辺騎手に、沖調教師がそう声をかえたそうです。
そう声をかけられた渡辺騎手は号泣してしまいましたが…(なので、アニメとは順番が変わっていますね。)
本当に当時の競馬の状況を、細やかに詰め込んだのが伝わったでしょうか。3話は、10月菊花賞までの間、夏合宿などの様子になっているようです。次も楽しみですね。
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