箱根駅伝の強豪校・青山学院大学の原晋監督(50)が、24時間TVの番組内で1500m走を行いました。
きちんと終われなかった現役生活に区切りをつけたかったそうです。
Contents
引退というよりクビの現役生活
実業団チーム、中国電力の一期生として、入部しました。
原さんなりに頑張って練習していたつもりでしたが、
練習は適当、飲み会の時に明るく騒ぐような感じでした。
そのうち、恩師・坂口泰監督からこう怒られました。
「お前は何をしにこの陸上部に入ったんや。覚悟が足らんのじゃ、覚悟が!!」
覚悟、その時の原監督には何を言われているのかよくわからなかったそうです。何度か口論になり、そして…
「こんなやつはもういらん」
わずか27歳の時の宣告でした。
原「引退というよりクビですよね
何もできなかった、何もやらなかった自分
原晋という男を全否定された
指導者として覚悟を持つ
心にわだかまりを残したまま、サラリーマン生活を送っていた中、青山学院大の監督の話が舞い込んできたのです。
当時の青山学院大は箱根を目指せるレベルではない弱小チーム
そんな目標がはっきりしないチームと過去の自分を重ねたそうです。
指導者が覚悟を持って箱根駅伝に挑み、学生にも持たす。熱き思いを持ってやれるかどうか。
ノウハウも何もないチームを、いつか箱根駅伝で優勝できるように…
その思いを持ってやった結果、2015年の第91回箱根駅伝で総合優勝、以降3連覇できるチーム作りに成功しています!
現役生活の一区切りを!
指導者として一つ成功した原監督ですが、
現役としてはどこかで一区切りできていない気持ちが残ってしまったそうです。
きちんと目標を持たず一生懸命やらなかったせいで、
心の中にどこかに後悔が残っているということ。
実業団に入って最初の大会、広島選手権で優勝した1500mを全力で走って一区切りしたいということでした。
実際、発表して2か月間、トレーニングで6㎏減量して当日を迎えたそうです。
目標6分!その結果は…
現役時代は3分52~53秒ほどだったそうですが、今は50歳。そう簡単には走れません。
さらに、岐阜県・飛騨高山でチームの合宿の合間に行われたのですが、
気温33度で標高1300m
とにかく空気が薄いということで、当初の5分半の予定を6分にして挑みました。
学生や地元の小中学生の大応援の元スタート、6分を上回るペース(最初の300mを72秒の予定が67秒)で飛び出しましたが、
途中疲れて4分36秒で通過したかった残り1周のラインを4分41秒となってしまいます。
残り300mから学生がトラックの内側から伴走しペースを維持すると、
残り100mから歯を食いしばって懸命に足を前に動かします。
結果・・・5分56秒87
見事目標達成です!
個人的に、原監督の箱根駅伝のオーダー編成で見せる選手の掌握術が、ご自身の走りにも活かされたような気がしたり…
とにかく、これで原監督の心のわだかまりが解けるといいですね!