https://twitter.com/kazetsuyo_anime/status/1087723640991305728
風が強く吹いている第14話『一人じゃない』のあらすじ・感想、
あと細かいところの解説になります!(ネタバレ注意)
Contents
風が強く吹いている第14話
あらすじ
画像はすべて、アニメ14話内のものです
メモリーズ箱根駅伝
ハイジが『メモリーズ箱根駅伝』という特集動画を、陸上部メンバーに見せる。
ハイジ「初挑戦初出場の偉業を俺たちは成し遂げる みんなにも少しは近くに感じられるかな 箱根駅伝を」
そう語りながら明かりをつけると
みんな、安らかに眠っていた
ハイジはボリュームを大きく上げると再度上映。そして大声でまた語りだす。数々の非難の声が上がる中・・・
充実の夏合宿、それぞれの成長
キングは自信をもって就活に挑んでいました。猫背もいつのまにか治っていた
王子は山登りのコースで、ムサは平坦のコースでものすごいスピードで走りこむ。それぞれ、自分の適性を見つけていた。
さらに、活動としても大きな活動ができるようになっていた
後援会のメンバーが30人を突破!確実に支援者が増え始めています。
さらに、ニコチャンが作っていたニコニコ人形が雑貨屋でバカ売れ!ユキが皮算用し始める
そして、ニコチャンも練習をこなしながらの減量に成功!長距離選手らしい体型になってきました。
また、練習メニューは徐々に、頭脳明晰のユキさんが主導に
ユキ「全員各区間20㎞一番強い状態にするわけだよね うちはそこに集中するしかない」
ハイジ「レースも1万mに切り替える タイムが出ているものは距離を伸ばさないと」
ユキ「長距離関係の本を読んだんだけど、メニューの目的をもっと理解して取り組みたい」「あとで提案させてほしい」
カケル「ユキさん俺より分かってる」
双子は確実に手応えをつかみ、王子も力強さを増していた
双子「練習が楽しい」「あの地獄の白樺湖を経験した成果」「走れてるよね俺たち」「箱根突っ切って富士山までいけそう」
王子「他人にできて、君にだけできないことあるか!」
カケルも周囲の人間の人に応援されるようになっていた
近所の精肉店では、
「蔵原君、全国クラスなんでしょ 将来のスターには恩を売っとかないとね」
と大量の肉をもらっていた
そして、ハイジも脚の状態がよくなっていた
先生「大したもんだ まだ成長するんだなって 筋肉の質が一段違う いい練習してるんだね」
それもこれも厳しい練習をしながらも、心身ともに一致団結しているから
これは5000m×8本の様子
何も言わず、容赦なく身体ではなく顔に水をぶっかけるハナちゃんである
夏合宿の最後に
打ち上げは「箱根の山は」「天下の倹」!
そして花火でバカ騒ぎ!みんないい表情をしています。
そんな10人の姿を見ながら、ハナちゃんと親父が呟いていた
親父「ちくしょー、こんだけ頑張ってるんだから箱根いってほしい だけど、こんだけ頑張ってるのが沢山いる
ただ走るだけなのに途方もない」
ハナちゃん「見てることしかできないのがちょっと悔しい」
親父「だから畜生だよ」
ハナちゃん「お父さん、私寛政大に行きたい」
親父「・・・」
ハナちゃん「なんか言ってよ」
親父「あんちくしょう!」
翌日、ハイジの提案で、最後に白樺湖の景色を見ることに
ユキ「景色なんて年取ってから楽しむものだと思っていた」
王子「慣れちゃいましたか アウトドアに」
カケル「みんなで見てるから ひとりだとこんな気持ちになれない」
ニコチャン「シャレた言い方するな」
キング「前の酒盛りでうまくしゃべれるようになりたいって言ってたな」
カケル「んだよもう」
ジョータ「人って成長するもんだな」
ハイジ「俺たちはれっきとした仲間だ 誰ももう一人じゃない 戻ろう ここからが本当の勝負」
夏のあとの成長
8月動地大記録会に出場
みんなそれぞれ成長、ハイジに双子とムサが食らいつく姿があった。そして…
王子「あれ、一人じゃない」
ずっと最下位を走っていた王子が、後方の集団の中に入っていけるように
さらに、ニコチャンとキングがついに公認記録突破!これで9人、あとは王子だけとなる。
その後も記録会は続きます。
9月2日房総大記録会
神童とユキがペースメーカーを務めて記録突破に挑む!
ユキ「次だ!次!!」
9月15日:大和大陸上競技会
この時は17分20秒台の記録
ジョータ「確実に伸びているんだけどなぁ…」
その夜、王子はカレンダーを整理していた。
9月15日大和大記録会
9月23日東京体育大記録会
10月1日箱根予選エントリー
10月13日箱根予選当日
次の記録会が最後であった
そのあと、出かけようとすると、カケルも一緒に付き合うという。ただ、王子は一人でかけたかった模様。カケルは見送ることにする
お風呂に入ろうとすると、暗闇の中で風呂に入るムサを発見
あえてこういう状況で、瞑想し、自分の心を見つめなおすという。
王子のことを離すと
ムサ「そっとしておくのも優しさですから」「大丈夫、一人で走っても 一人ではないですから」「走るの楽しい 走るだけなのにいろんなことが学べます」
と言う。
さらに
「カケルは先頭だから知らないでしょうけど、素敵な発見がありました」
追及すると、「んふふ」と笑うだけで答えてくれないが…」
最後の記録会
月日はあっという間に経ち、9月23日ラストチャンスに
王子「ちょっといいですか?」
王子「言いたいことがあるなら、ここにどうぞ」
そう言って、腕をメンバーに向ける
藤岡とあの記者もきていた
記者「本当に気になるんだね 予選会出場すら危ういようだけど」
藤岡「・・・」
藤岡はハイジを発見すると、ハイジのもとへ
藤岡「そばにいてやらないのか プレッシャーをかけたくないのか」
ハイジ「感じるものは感じるさ どれだけ一緒にいると思てる」
藤岡「お前がそこまで言うなんて羨ましいよ 彼らが」
息遣いが荒くなってきたが、懸命に走る王子
王子「こんなこと言われたら、頑張るしかないじゃないか!!」
「前に、前に」を言葉に、ラストで懸命に何人もの選手を交わしてゴール
一息つき、タイムを見ると
まだ公認記録は超えていなかった
喜びを爆発させるメンバー
ハイジの眼には涙が浮かんでいた
感想
やっぱり泣けますね
まあ、物語ですから最終的に標準切るのは分かっていたのですが、それでもあの王子が箱根予選標準切りまで持っていくのは泣けますね。入野自由さんの喘ぎ声の演技もナイスです。
それにしても心理描写が本当に素晴らしいと思います。タイトル「一人じゃない」がいろんな意味にかかってましたね。
メンバー全員で頑張っているだけでなく、ずっと単独最下位だった王子が、他の陸上選手と同じくらいのレベルで走れるようになって、競り合えるようになっていた。
最後の記録会まで、あえて一人で過ごす王子ですが、心が繋がっていることとか、うまく考えて作ってくださっていますね。
藤岡とハイジの関係が気になる!
また、後々語られるのでしょうが、この2人の過去も気になり始めますね。大学長距離選手誰もが羨む藤岡選手が、記者さえも巻き込んで気にかけているハイジのチーム。
ハイジが怪我している時から知り合いみたいですし、遅くても高校時代からは付き合いがあるようですね。…箱根駅伝出場決定してからでしょうか?
次は『箱根駅伝予選会』
さて、いよいよ次回は箱根駅伝予選会のようですね。
んー、何度も言いますが、原作よりも持ちタイムが遅いので、ここからどうやって箱根予選突破まで持っていくのか…。勿論、色々伏線はあってるのであとから考察しますかね。
ハイジに双子とムサが走力的に追いついていますし、ユキ「うちらは20㎞一本に絞るしかない」の言葉もありましたからね。
次、16話「運命の場所」を心待ちにしています。
箱根駅伝ファンによるガチ解説
根っからの箱根駅伝ファンなので、
どうしてもアニメでは描き切れないルール的なところや
実際の状況・実態を
Q&A方式で解説していけたらと思います。
Q.メモリーズ箱根駅伝でアクシデントの映像もありましたが…
A.山梨学院大中村選手と、女子駅伝岩谷産業のオマージュかな?
青系のユニフォームで「甲府学院大」とありましたから、間違いなく「山梨学院大学」が参考のはずです。
少し前ですが、第72回(1996年)箱根駅伝の4区、山梨学院大の中村選手が、脚のアクシデントで途中棄権になったのですよね。
その前の年にマラソンで世界選手権に出場するくらい高いレベルの選手だったのですよね。
それが、走り始めから脚を引きずるようなフォームで、あっという間に後退。止まったり、歩いたり繰り返しながら前進。監督の静止も聞かず、ずっと走り続けました。
ですが12㎞過ぎ、ついにストップをかけられてしまい、涙の途中棄権に…。ずっとテレビに映り続けていたこともあり衝撃的なシーンとなっています。
ただ、アニメ映像の四つん這いにはなていません。こちらは、昨年のプリンセス女子駅伝、岩谷産業の2区選手のアクシデントのオマージュかもしれませんね。
残り200m疲労骨折の症状で走行不能に、四つん這いでタスキを繋いだシーンには、これまた多くの物議を醸しだしましたが…。
しっかり見ていくと色んな大学のオマージュがあると思うのでまた注目したい。
Q.動地堂大・房総大・大和大はどこのオマージュ?
A.順天堂大と中央学院大と日本大?
動地堂大は分かりやすいですね。名前からすると間違いなく「順天堂大」の名前を少し変えたものになっていますね。
記録会の映像も「順天堂大さくらキャンパス」だと思います。なお、ここは8月に長距離記録会が行われていますので、ここもしっかり抑えています。
大和大は、おそらく「日本大」でしょうかね。こちらも箱根駅伝常連校ですね。記録会も時々行われていますが、長距離記録会はあまり無いかな?
房総大が分からないのですよね。関東圏の地名をもじっただけかもしれません。千葉県の大学で箱根常連校は順天堂大と中央学院大なので、このあたり関係しているかも??
Q.原作は箱根予選どのくらいのタイムだったですか?
A.総合8位10時間16分43秒で通過
個人では
カケル…3位59分15秒
ハイジ…6位60分00秒
ジョータ…80位台
ジョージ
ユキ
ムサ
ニコチャン…90位台
キング…123位
王子…176位
原作でハッキリ分かるのはこのくらい、やはりカケルとハイジが凄まじいですね。カケルは今でも日本人1年生歴代2位くらいの記録では?
この他の8名は集団走を実施「1㎞3分10秒以内で5㎞、あとは各自判断」の指示。
ジョータからニコチャンまでが100位以内に雪崩れ込んで、キングもそこそこ。王子が遅れて嘔吐しながらゴール…
総合タイムからするとジョータからニコチャンは61分半~62分の間くらい?キングで62分後半、王子で64分台くらいではゴールしてるのですかね?
なお、今の予選通過のボーダーラインは10時間11分前後くらい、原作当時より少しあがってきていますね。
Q.アニメ版寛政大陸上部箱根予選突破できるレベルなのか?
A.5000mの持ちタイム的には非常に厳しいです
原作よりも、持ちタイムを全体的に落として、初心者が挑むというのを点を重視している反面、通過はかなり厳しいですよ。
少なくとも5000m14分半以内の平均タイムの走力が必要で、複数人が5000m16分半の標準に四苦八苦しているようでは、本当は難しいのですよね。
普通に見積もると、カケルとハイジはともかく、双子とムサで63分、ユキと神童が65分、ニコチャンとキングが67分、王子で70分ほど。
10時間45分くらいかかってボーダーには30分遠い計算。いや、素人軍団でこれでも相当。強化チームのいくつかは交わせるのですが…。
Q.予選突破の伏線は張られてる?
A.記録会がノー調整、20㎞ロード特化の練習、王子の強かさ
①これまでの記録会がノー調整
これは一つ前提だと思います。試合に出るとなると直前に練習量を落として、少し疲労を抜いたりすると思います。
これまでの記録会で調整を一切していないのであれば、予選会で相当記録の向上が臨めるはずです。
②王子以外は条件があまり良くない中、記録会突破している
ニコチャンとキングが特にそうですが、暑い時期の記録会で標準記録を突破しているのですよね。あれなら8月の時点で5000m15分中盤までなら走行可能な走力のはず。
また、ユキ・神童は、夏合宿直前の記録会、双子とムサもおそらく5月後半くらいのはずです。最近は5月以降夏並みの気温になることもあるので、条件が悪い中での記録と言うことなら、条件が良くなり疲労も抜ければ、上昇できるはずです。
③20㎞ロード特化の練習
具体的には明かされていませんでしたが、ユキさんの手によってひそかに遂行されているはずなのですよね。
確かにトラック5000mとロード20㎞は全然違う走りをする選手は実際にいます。また、ペース配分や集団走など調整も、ハイジ・カケル・ユキさんあたりが真剣に、そして慎重に決めてくるはず
④王子の強かさは長距離向きのはず
③に準ずるのですが、王子がどこまでまとめられるかは気になりますよね。
彼の強かさは、長い距離になるごとに威力は増すとは思います。フォームもゾンビフォームから省エネ走法ぽくなっている感じがします。
5000m16分半かかっているので単純に4倍して66分になりますが、普通は長くなるとペースは落ちる。でもロード特化と疲労抜きでどこまで縮まるのかな?
⑤双子とムサがハイジ並みの走力になってる?
動地大記録会では、ハイジと双子とムサが一緒に走っているのですよね。ということは、ハイジ並みの走力がついているということでしょうか??
確かに、原作通りの箱根駅伝の区間配置にするなら、このくらいの走力はほしいところですね。4月からの上げ幅は凄まじいことになりますが(汗)
Q.アニメ版寛政大陸上部の箱根予選タイム予測は?
そういう伏線も絡めた上で…
カケル59分15秒
ハイジ60分00秒
ムサ60分10秒
ジョージ60分20秒
ジョータ60分30秒
ユキ61分20秒
神童61分30秒
ニコチャン62分30秒
キング62分40秒
王子66分30秒
総合10時間14分45秒 10位突破
こんな感じになるんじゃないでしょうか?
王子は原作よりかかる中、ムサと双子が原作より良いタイムで走り切るかなぁと。これで帳尻合わせてるかな?
いずれにせよ、無事に突破することを祈ります。