風が強く吹いている 第9話【あらすじ・感想】/箱根駅伝ファンが解説

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風が強く吹いている第9話『ふぞろいの選手たち』のあらすじ・感想、

あと細かいところの解説になります!

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Contents

風が強く吹いている第9話

あらすじ

画像はすべて、アニメ9話内のものです

・喧嘩の翌日

ハイジ「なぁなぁで走っているものはここにはいない!!」

カケル「今度の記録会、前と同じようなタイムしか出せなかったら
メンバーから外れてもらえますか お願いします チームの為に」

翌日、朝食で
双子とハイジと王子が集まっていた
双子「あいつそんなこと言ったの!?」
ハイジ「あの発言に効力はない 王子も気にするな」
王子「・・・」
ハイジ「発言が行き過ぎたところはあるが…
あいつが箱根に真剣に向かい合ってるからこそでもある
2人は、妙な先入観持たないように 他言無用だ」

その後、王子とハイジ2人きりになる
ハイジが炊飯器をあけると、まだご飯が余っているが…
王子「実際、僕に出せるんですかね 公認記録」
ハイジ「タイムは着々と縮んでいる」
王子「・・・」

元気が出ない王子にハイジが遠くを見ながら話しかける
ハイジ「俺は王子と一緒に楽しんでいると楽しい
君の横を走っていると走る意味を問い直すことができるんだ」
ハイジには辛かったリハビリシーンが浮かんでいた
ハイジ「右足を出し、左足を出す 少しずつ速度を上げる
歩いていたはずの君が、いつしか走っているように見える
人が走る感動を追体験できる」

王子「僕には難しい話ですね。でも一緒には分からなくなくはない
一緒の時間に一緒の漫画を読むんです。
するといつしか同じ波動がシンクロをする瞬間が生まれるんです。
めくるタイミングも一緒になり、部屋の温度が確実に上がる
感想を言わなくても、充分に分かり合った感じになる」
ハイジ「俺には難しい話だな」

お昼の出来事

昼食、学食で双子とムサ・ユキ・ムサの5人が揃ったのだが…
ムサ「外れてくれって…」
ユキ「いきなり出るわけねーじゃん、公認記録なんか」
ハイジの忠告を完全に無視して話してしまう双子
神童「ハイジさんはそのことについてなんて?」
双子「えーっと、気にするな、他言は無用だ…!?」
ユキ「ほんとにバカなんだな、お前ら」

外で牛乳パックを片手にため息をつくニコチャン
「何もしなくても腹は減るもんだな」
ハイジ「ここにいた!」
なんとエプロン姿で片手に弁当のハイジが現れた!?

一方、アオタケでは王子が漫画を読みながら
ルームランナーで歩いていた。王子は王子でできることをしていた

ニコチャンはハイジから逃げていた。
なぜか周りは花畑である
ニコチャン「ついてくんな!」
ハイジ「見つけるまでに少し冷めちゃいましたよ、食べてください」
ニコチャン「大の男が大の男に差し入れって問題があるだろ!」
ハイジ「おかしいと思ったんだよ、1人分残っていた」
ニコチャン「細かいとこ見てるな」
ハイジ「それは毎回1人分の栄養素を考えて食事を作っていますから」
ニコチャン「いつから?」
ハイジ「俺がすべての料理当番を引き受けた時から」
ニコチャン「もう4年も前じゃねーか」
この時にはニコチャンは立ち止まっていた

ハイジ「あわてる必要ないですよ 今無理しなくても
先輩はきっとタイムを出せる これを食べれば
俺の見方も変わります」
弁当を開けると、ニコチャンやニラのキャラ弁が…
ニコチャン「帰って毒だな」

記録会前夜

夕方の練習も声を掛け合って盛り上がっていた
ユキがタイムを伸ばしていることが話題になった

カケルは練習ノートを開けている
そこには5000mのタイムのグラフ推移が書いてあったが、
明らかに伸び悩んでいる様子が…

ハイジ「順調だ たかが3週間、されど3週間
みんなが堅実に練習メニューをこなしたおかげで
ここに来ていい結果が出ている
明日の記録会はいいリベンジの機会になるだろう

俺たちは今、箱根駅伝に出場するために頑張っている
一人でも欠けたら叶わない 代わりのものもいない
全員で出場するために、全員で明日の記録会に挑もう

それでは明日の記録会に出場する選手を発表する

一同「え?」

ハイジ「全員で挑む。走ることがすべてじゃない」

カケル「!」

ハイジ「明日の記録会に出場するのは、
ムサ、神童、ジョータ、ジョージ、ユキ
残りの者も全員で会場に向かう」

カケル「くっ・・・」
睨んで立ち上がるが…

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喜久井大記録会

レース前の様子
「六道大来てないんですね」
「揃ってるジャージいいよな それだけで強そうに見える」
「それに引き換え…ユニフォーム来てないとどこのだれか分からない」
双子たちが会話する

ハイジ「気温は予報程上がってない 確実にチャンスあるな」

5人はスタートラインに並ぶ
ムサ・ユキ・神童が並んでる
「2度目でも緊張するな」「2度目だからこそ」
「慣れちゃいけないと思う」「言い事言うじゃん」

双子も並ぶ
「俺、インコースとる」「行けると思ったら抜いてくれ」
「なんか…サッカーの試合みたいだな」
「やってたな、ポジションチェンジ」

外野の5人はそれぞれの思いで見ている
特にカケルは練習後のことを思い出していた

「出ます、俺は出ます」「事前登録は終了している」
「何のためのトレーニングだ」「箱根駅伝に出るためだろ」
「あんたが一番分かってるだろ!走りたくても走れない選手の気持ちは!」

ハイジ「確かにわかる お前が誰よりも走りを欲していることも
走りが見えていないことも」カケル「は!?」
ハイジ「止まれ、そして景色を見ろ それからゆっくり走り出せばいい
王子やニコチャン先輩がそうであるように

王子「命拾いしたとは思ってないよ」
カケルの後ろで座り込んでいる王子が話しかけてきた


王子「むしろ後がなくなったと言える」カケル「あれは…」
キング「あ、そうだ、お前王子になんか言ったらしいな
お前1年だよな?」ニコチャン「キング」
カケル「あれは、その時の勢いというか…」王子「撤回するの?」
カケル「撤回はしない 俺は俺で本気だから」
ニコチャン「やっと本音言いやがったな」カケル「・・・」
ニコチャン「責めてねぇよ」
王子「陸上競技を観戦しているなんて1か月前は考えもしなかったな」

ハイジ「!?」
ストップウォッチを片手に持っていたハイジ、
一瞬ストップウォッチの数字がぼやけたが…

スタート!
キング「こう見ると早い 公認記録を切るには…」
ニコチャン「1周1分19秒のペースだ」
キング「前回は走るのに必死でそんなこと考える余裕なかったな」

残りも半分を切ったところ、ぐっと集団が縦長になった
キング「すげぇ、双子のやつ食らいついてる!」
ニコチャン「こりゃいけるんじゃない!?」
ハイジ「ムサ、ここから正念場だぞ!落ち着いてそのままキープ!!」
キング「先輩、さっきの1周何秒でしたっけ!?」
ニコチャン「なんだっけ!?」

カケルは全員の必死の表情、飛び散る汗、フォームを見ていた
すると走馬灯のように過去の映像が流れてきた
そして、六道大の藤岡に抜かれたシーンと重なった
カケル「!?」
カケルは目を見開き、驚きの表情になった
気が付くと横でニコチャンとキングが大声で応援していた
ハイジは左手をグルグル回しながら「ラスト!!!」と叫んでいた
王子も立ち上がった

走っている方も気が付いた
キングもニコチャンもハイジも、そしてカケルと王子の応援する姿に―――
残り1周、全力で走った

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記録会後

キング「惜しかったなぁ、おりゃいけると思ったのになぁ」
ニコチャン「ユキも惜しかったな 全然悪くねぇよ」
ユキ「もう一度走らなきゃいけないと思ったら吐き気がするわ」
残念ながら誰も公認記録は出せなかった
ただ、雰囲気は悪くない感じ

ハイジ「神童も惜しかったな」
神童「中盤で様子を見すぎました
僕はスプリントで勝負できるタイプじゃないことがよくわかりました」
ハイジ「言ってることが陸上部員だ」

ジョータさん「というか笑っちゃいましたよ、ラスト1周のハイジさん」
ジョージ「何言ってるか分からないし、恥ずかしいからやめてと思ったら
結構スパートできた」

ムサ「私もです。応援って、本当に必要なものなのですね。
僕は、僕に何か言ってると思うだけで涙が出ましたよ」
ムサはそう言うとカケルに「ありがとう」と礼を言う
ムサ「僕は見えましたよ 言ってましたでしょ」
王子「名前を呼んでましたよ」カケル「!?」
カケルは急に恥ずかしくなる

カケル「王子さんだって」
王子「僕は申し訳程度、彼は叫ぶようにです
隣にいるのが恥ずかしくて、どうしたもんだと思いましたよ」
そう言いながら王子は離れていく
ニコチャン「根はいいやつなんだよ、こいつは」
そう言いながらカケルの頭をわしわしする

ハイジ「出場したみんなも、応援に回ったみんなもよくやってくれた
おかげでみんな大幅にタイムを縮めることができた
これは大きな大きな進歩がある 俺たちには俺たちのやり方がある
チャンスはまだある」
神童「はい!!」
ユキ「ま、負けっぱなしで終わるのは性に合わないしな」
ニコチャン「お、じゃあ走って帰るか?」双子「無理無理」
みんなの姿を見て、カケルは少し笑顔になっていた

夜、カケルとハイジ

「乾杯!」
8名は部屋で祝杯を挙げていて、
台所でハイジはチャーハンを作り、カケルは配膳の準備をしていた

ハイジ「いたか?なぁなぁで走っているメンバーが
俺には見当たらなかった 全員が必死だったよ
うちだけじゃない 出ている選手全員が」

カケル「ハイジさんの言いたいことは分かります
俺もみんなが公認記録を逃したとき、自分のことのように悔しかったし
周りの応援する人たちの本気も初めて肌で感じられました」

カケル「でも、それでも俺は箱根駅伝出場は無理だと思うんです。
もし記録会で全員が公認記録を出せたとしても、箱根は…」
ガチャン!

大きな音がしたと思うと、ハイジが倒れていた。
時間差で中華鍋もひっくり返る

「ハイジさん、ハイジさん!!」

感想

・9話「ふぞろいの選手たち」の意味

今回は4話以来本当に面白かったですね。様々な動きがある中、少しずつチームとして一つになっていくところが良かったと思います。

そして今回のサブタイトル「ふぞろいの選手たち」もうまく付けたと思います。

実力はバラバラですが、言われてみればユニフォーム以外はバラバラ…(笑)

確かに、傍から見て一緒に戦っているチームには見えないかもしれませんね

予算の問題もあるのかもしれませんが、できれば揃えて一体感が出るようにはしたいですね。こういうところでも「ふぞろいの選手たち」でした。

カケルの成長は

そんな中、カケルが少しでもチームとして見れるようになったのは良かったです。記録会前日、走らないことについて、ハイジに『あんた』呼ばわりでヒヤヒしました。

ハイジの忠告「とまれ、景色を見ろ」が少しでも心に留まったようですね。全員それぞれ必死に慣れない陸上長距離に向き合っている。少しでもタイムを短縮しようと必死にもがいている姿に得るものはあったみたいです。

多分カケルはこれまでチームのことや他人の走りに興味を持ったことはあまりないのだと思います。チームに関しては高校で色々あったしどうしてもネガティブ感情にもなっていたでしょう。応援している姿は嬉しく思いました。

ハイジが倒れる直前に何を話そうとしたかはなんとなく分からなくはないですが、今後少しでも、王子を初めチームメイトに向ける言動が変わっていけばいいですね。

ハイジの心配り

そしてハイジさん、色々駆けまわりましたね。ニコチャンが無理に体を志望とするのを察して…サイコパスしてましたね(笑)

アルプスの少女じゃないんやから(笑)

まあ、ニコチャンはタバコはやめてますし、不摂生しているわけではないですから、必要な栄養素はきちんと取らないとですね。

そして、出走メンバー選びもうまかったですよね。ヤル気になっていて、しっかり自分と向き合っている5人を選び、他自分自身が見えていない、無理しているランナーは外す。

カケルといざこざがあった王子も出走メンバーから外して、いきり立つカケルにはしっかりとアドバイスを送る。そして記録会当日は、風力発電所かと思うくらい腕をぐるぐる回し全力応援!

最初はちょっとサイコパス気味で怖かったのですが、本当に今は頼れる監督件選手だなと思います。

果たして、箱根予選間に合うのか?

ただ、言い事ばかりではありません。チームとして一体感が少しずつ出てきて、ユキさんなど本気になっているメンバーが増えてきているのですが、それでも今回も標準記録を破る選手は現れませんでした。

終盤、カケルが言いたいこと分かるのですよね。時間的には間に合わないのは確か。

また、記録会何度もあるとはいえ、時期的にはだんだん暑くなってきて、走るのには厳しい季節になってきます。そんな中、実力をつけて標準記録以上の結果を得ることができるのかどうか…。

そして…ついにハイジさん倒れてしまいましたね。そりゃ全員のマネージメントをしながら、様々な課題の解決に奔走して、自分の脚とも向き合いながら練習して…それは過労で疲れますよね。

今度はハイジさん以外が頑張る番です。次回の「僕たちの速度」にも期待です。

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おまけ:キング「1年だろ」がツボ

あと、個人的にほっこりした場面。

キングが、1年カケルが2年王子に物申したうわさを聞き付けたところでの一言

「お前1年だよな」

このキングの人間臭さわろたwwwwwwまあ、そんなだけど今更そこかよというのも思いましたしwww

キングの成長の仕方も、今後注目ですね!

箱根駅伝ファンによるガチ解説

根っからの箱根駅伝ファンなので、
どうしてもアニメでは描き切れないルール的なところや
実際の状況・実態を
Q&A方式で解説していけたらと思います。

Q. ”喜久井”はどこから?

A. 早稲田大学喜久井キャンパスがあるところです。

喜久井町というのは本当にあって、早稲田大のキャンパスの一つがそこにあります。
早稲田大も記録会は行いますが、多くが学内記録会になっていますね。

なお、喜久井大は留学生がいるようですが、早稲田大は留学生いないので、
実際のチームカラーとの繋がりは薄いようです。

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