(アニメ)風が強く吹いている19話『解き放つ時』【ネタバレ・感想】/箱根駅伝ファンが本気解説・考察

アニメ、風が強く吹いている第18話『解き放つ時』のあらすじ・感想、

あと箱根駅伝ならではの細かいところの解説・考察になります!(ネタバレ注意)

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Contents

(アニメ)風が強く吹いている第19話

「解き放つ時」あらすじ&感想

※画像はすべて、アニメ19話内のものです

1区王子力走、ハイジがかけた言葉は…

箱根本番前のこと

ハイジ「王子、無理に突き合わせてすまなかった」

王子は首を傾げ、

「そんな言葉が聞きたいんじゃないんだよな」

王子「ジョーだって、花道だって、一歩も坂道も…僕は主人公も好きだけど、彼らを導く人も好きなんです。

みんな厳しい。でも当然ですよね。優しくされたいわけじゃない、勝ちたいんだから、選手は」

箱根駅伝本番、

1区は…ハイジの予想通りスローペースの展開になる。

18㎞六郷橋まで食らいつく100点満点の走り!

さすがにここからは引き離され、一人旅になるも…

嫌いだ…走るのは本当に嫌いだ

巻き込まれて…苦しい思いをして…

だけど、みんなと走らなかったら、この場所にこられなかったら、

そんな自分は…もっと嫌いだ!!

ムサ、そして中継所で待ち受けるハイジとカケルの掛け声で懸命のラストスパート!

そこに、待ってる人がいる

そう思うだけで、こんなにも…こんなにも…

僕は…!!

走り終えた直後、倒れこむ王子に、ハイジが声をかける

ハイジ「あの時の言葉は取り消す」

ハイジ「王子、ありがとう!」

王子「合格!!」

いやー、1区は正直クライマックスですよね。

実質『裏・主人公』の王子が1区ですから…

5㎞をまともに走れなかった王子が、大役を果たすだけで、感動ものなのに、

ハイジがかける言葉でまた泣けます。

原作では『ここまで一緒に来てくれて、ありがとう』

だったのですが、

演出と声優さんの演技が相まって『ありがとう』、その一言で全てが伝わるようになっていました。

また、王子が自分を選手としてとらえて、自分を鼓舞するシーンはオリジナル。この精神面の成長も良かった。

正直これだけでもお腹いっぱいでした。

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2区ムサ、立派なエース成長!

2区出走前のこと

ムサとカケルの元に、甲府学院大イワンキがやってくる。箱根予選でカケルと激闘した留学生選手だ。

イワンキ「予選は楽しかった。もう一度走れないのが残念だけど」

カケル「大丈夫です、楽させませんから、うちのエースが」

そして2区、ムサは前を追ってハイペースで突っ込んでいく。監督の「抑えろ」の声掛けも無視しているようだ。

カケル「5㎞まで、1㎞2分48秒ペース。絶対最後まで持ちません」

ハイジ「呑まれたか…」

15㎞付近、案の定脚が動かなくなるムサ
ムサ:なんで・・・追いつけない、動かない、動かない、脚が…

その時、給水の短距離部員が、声をかける。

「今、18位!前、7人固まっている!」

ペットボトルの水を頭からかけると、脳内が冴えてきた

ムサは、箱根前にハイジから言われた言葉を思い出した

ハイジ「華の2区、エース区間と言われるが、気にするな。勝負は別の区間と考える大学もたくさんある。

2区の23㎞も、10人が作り上げる巨大なレースの一部と考えよう

気負わず、焦らず、確実に、君にしかできない仕事だ。

18位…つまり、僕でも2人は抜けたということ…

そう思ったムサは『ペースを落とした』

すると…19㎞地点から次々と順位アップ!

走るって不思議です。早いだけじゃ勝てない

相手がいて、仲間がいて、誰かの声が力になって…

僕の走りがある!!

2区中継所

甲府学院大イワンキ選手は、思うような走りは出来ず。

それでも4年間勤めあげた2区、走り終えた後、一礼する。

ハイジはカケルに「彼(イワンキ)と走れたことは、君の大きな財産だ」と告げる

ムサもやってくる

ジョータ「ありがと、エース!」

ムサは7人抜きの力走!14位にまで順位を上げていた!

ムサのポテンシャル半端ないですね!最初は気負ってしまっていましたが、冷静さを取り戻した15㎞あたりから、自分本来の走りとなり、一気にごぼう抜きしました!

寛政大が駅伝の流れに乗り始めました!

3区ジョータ、シリアスがまさかの展開!?

3区出走前、結構緊張していたジョータ

キングが就活全くやれなかったという話から、

来年も走れば、という話、

そして、キング「来年って、お前…」

ジョータ「キングさん、一緒に流しません?」

そんな流れで走り出した3区、

ジョータはいろんなことを考えながら走ってた

ごめん、キングさん、俺多分、ここまでだ

弟のジョージは魂の片割れという。

それでも周りは見分けがつかないけど、

2人は別々の人間。

好きな食べ物、ほくろの位置、性格…そして才能

間違いなく、走りはジョージの方が才能があるという

走り始めてから、カケルの話をジョージとよくしていたという

「どうしたら、あんな風に走れるんだろう」
「兄ちゃん、俺のフォーム見てくれない?」

ジョータ「ジョージ、お前はとうとう見つけたんだ

自分だけのライバルを、お前だけの目標を。

そろそろ別の道を行く頃だ。行け、遥か彼方まで。

そして何年かかってもいい、勝て!カケルに!

あいつ以上に、強いランナーになれ!俺は応援する

大切な魂の片割れを、ようやく”解き放つとき”がきたんだ

ジョータも快走を見せる、2人を抜いて、

さらに、2チームが視界に、そしてその前に…

東京体育大の姿を認識した、その時だった

ハナちゃん「ジョータくーーーーーん!!ファイトーーーーーー!!」

ハナちゃん、なんでここに…!

大手町でスタートを見てたんじゃ…!

まさか…

いやでも…

好きなの…!?

俺のこと…

ええええええええええええええ、まじでえええええええええええええええええええ

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テンションが上がったジョータはさらに、2人抜き!

そして、襷渡し

ジョータ:ハナちゃんが!

俺のこと!!

好き!!!…かも

ジョージ:まじでえええええええええええええええええええええええ

はい、シリアス完全終了のお知らせ

ジョータ単独で走る光景は凄く珍しいし、

その中で、来年のこととか、これからどうするか、

そしてジョージへの密かな思いと、

無茶苦茶引き込まれてたのに~~~~(笑)

いや、まあ原作と同じ展開なのですけど(笑)

ただ、ここでカットするとは思わなかったぞ(笑)

個人的ポイント:監督より仕事する短距離部員

いや、よくやってくれてますよ。給水担当の短距離部員

雰囲気に呑まれて、監督の5㎞地点、10㎞地点での呼びかけも全く聞こえていなかったのに、

ムサがハッとしたのは、名も無き短距離部員の呼びかけだったのですよね。

しかも相当何回も大声で呼びかけていましたよ。

そして、短く的確な情報でした。

1区でも、”柏崎くん”にしっかりペースを伝えていましたし。

無茶苦茶仕事してくれてます。

寛政大の躍進、彼らしっかり支えになっています。

GJです!!

次回、『壊れても』

ギャグエンドになって、4区ジョージがどうなるかとても気になるのですが…

予告は深刻ですね…

走る前に、テレビに急に映ったムサに気遣う神童さんですが…

やっぱりやばいですよね。

涙を流すムサ、このシーンはなんだ…

そしてもう一人、

おそらくハイジさんのシューズだと思います。

爆弾を抱える脚、出走直前にいろいろと明かされるかもしれません。

次回も注目です!!

箱根駅伝ファンによるガチ解説

根っからの箱根駅伝ファンなので、
どうしてもアニメでは描き切れないルール的なところや
実際の状況・実態を
Q&A方式で解説していけたらと思います。

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Q.ムサが3㎞で前と追いつきましたが、王子はどのくらいで凌いだ?

A.原作では僅かトップと1分01秒差、前のチームとは僅か11秒差でした

原作の王子はめっちゃ粘ってますよね。目の前に19位のチームがいる状況でした。

アニメでは、演出もあるのでしょうが、もう少し開いているように見えました。

ムサ選手は雰囲気にのまれてか、最初の5㎞を1㎞2分48秒ペースで走って、3㎞で前の選手に追いついています。

2区はエース区間なので、前の選手も少なくとも1㎞3分00秒以内では走っている。そうすると20秒~30秒程か。

もしムサ選手が最初の3㎞をもっと突っ込んで2分45秒平均だったとして30秒~35秒程くらいかな?

Q.寛政大の区間順位や区間タイムは分かりますか?

A.原作の順位と区間タイムで良ければ

3区まで終えましたので3区まで

1区王子⇒区間20位65分37秒
2区ムサ⇒区間12位70分14秒
3区ジョータ⇒区間10位64分32秒

アニメでは、先述の展開より、1区王子はもう30秒くらい遅く、ムサはもう30秒くらい早いかもしれません。

Q.原作の小説と同じような展開?

A.僅かに違いますが、ほとんど同じです

1区六郷橋まで王子が食らいつくところ、

2区ムサが権太坂の地点で2人抜き、最終的に7人抜き

3区ジョータが2人抜き、東京体育大が見えるところも同じです。

ただ、違いがあるのは総合順位

原作は19校+選抜チーム(原作当時のルール)

アニメ版は20校+選抜チーム(現行ルール)

なので、

原作では3区終了時で11位、アニメ版は3区終了時で12位となっています。

Q.ジョータよりジョージの方が走り向いてるのですか?

A.原作・アニメ版ともにジョージの方が5000m持ちタイムがいいのですよね

原作

最初の練習
ジョージ16分38秒08
ジョータ16分39秒10

夏前の記録会
ジョージ15分03秒08
ジョータ15分04秒58

ジョージが僅かに上

アニメ版でも

4月記録会
ジョージ17分16秒27
ジョータ17分18秒62

6月記録会
ジョージ16分20秒37
ジョータ16分21秒18

ジョージの方が僅かにいいんですよね。ここで伏線があったりします。

Q.東京体育大の順位がおかしくないですか?

A.むっちゃジェットコースターですよね?

原作で東京体育大がハッキリと出てくるのは、3区の終盤、ジョータがユニフォームの姿を視界に捉えていて、

3区終了時に、9位東京体育大、10秒差の10位喜久井大、そこから15秒差で11位寛政大でした。

アニメでは、ハッキリ映ってますが…

1区で40秒差の16位、

2区は15㎞付近で4位(トップ争いしつつ)

3区終盤で10位…

えらいジェットコースター…これはどういうことなのか??

実この大会、2003年の第79回箱根駅伝とだいたい似ています。1区の東京体育大の位置は、日本体育大の位置とほぼ同じなのですが、そこからえらく乱高下したのは??

私にもわかりません(苦笑)

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